2020年は新型コロナウイルス感染症の影響で、予定していた会場イベントをほとんど中止せざるを得ませんでした。しかしそのような中でも、一部のイベントは会場や実施方法を変えて感染リスクを下げて実施。また、オンライン配信という新たな手法を取り入れることによって今まで以上に多くの方々のもとに届けることができ、他地域とのコラボレーションという点でも一定の成果を上げることができたものもありました。
2020年イベントの報告書はこちらからご覧いただけます。
<会場企画>
ゆうあいアート展(2月3日~4月3日):北陸銀行五稜郭支店
社会福祉法人侑愛会(ゆうあい)の利用者の方々の作品を銀行のギャラリースペースに展示。「日常」の中に斬新で独特なアート空間が出現しました。
函館一条Cafe Cog/函館一条ミュージアム(3月23日~29日):テーオーデパート
テーオーデパートの6階にカフェミュージアムが出現。社会福祉法人函館一条の利用者の方々の作品に囲まれたスペースでオリジナルメニューの「青いゼリー」などカフェメニューを提供しました。
パネル展示:
道の駅なないろ・ななえ(3月29日~4月6日)
テーオーデパート(3月23日~29日)
JR新函館北斗駅(3月29日~4月8日)
函館市芸術ホール(4月1日~5日)
函館市中央図書館(4月1日~7日)
各会場で自閉症について知っていただくためのパネル展示を開催。毎年大きな反響をいただいている北海道自閉症協会道南分会制作の「知ってください 子どもの気持ち・親の想い」パネルや、自閉症のある二人のお子さんとの生活を暖かな筆致で描いた「T家の日常」パネルなど、各会場で趣向を凝らした展示を行いました。
Candle Night around 五稜郭タワー in Blue(4月1日・2日):市内各飲食店
五稜郭タワー周辺を中心に、函館市内18か所の飲食店にご協力いただき、北海道七飯養護学校おしま学園分校と放課後等デイサービスポラリスひろばの生徒さんたちが手作りしたブルーのキャンドルがディナータイムに暖かな光を放ちました。
第7回自閉症啓発デー・アート展/Kazumaくんのデジタル絵本上映(4月1日~5日):函館市芸術ホール
自閉症の人たちを応援したい、という気持ちがあればだれでも応募でき、応募作品はすべて展示されるというユニークなコンセプトのアート展。第7回は小さな子供が画用紙に描いた絵からプロの作家による本格的な作品まで123の作品が集まりました。そのほとんどの作品をオンラインギャラリーでご覧いただくことができます。毎年公表をいただいているKazumaくんのデジタル絵本上映も同時に開催。
安積徹日本画展「青の世界」(4月1日~5日):画廊一花
自閉症啓発デー・アート展の監修もしてくださっている日本画家の安積徹先生による毎年恒例になった個展です。青の岩絵の具を基調とした河畔林に息づく命の世界を描いた静謐な作品が並びました。
お話聴きますカフェ(4月4日):中島れんばいふれあいセンター
だれでもふらっと来て、話す機会のなかった話したいことを話す場として、自閉スペクトラム症当事者の悠遊寛緩さんがお母様と一緒に常駐。green樹「大地の天茶」の試飲・販売も合わせて開催しました。今までになかった新しい試みとなりました。
映画「だれもが愛しいチャンピオン」上映(4月4日~10日):シネマアイリス
実在する知的障がいのある人たちのバスケットボールチームにインスピレーションを得て作成され、2018年にスペイン国内で国産映画の興行収入第1位となりスペインのアカデミー賞といわれるゴヤ賞、アカデミー賞の外国語映画賞など数々の賞を受賞した名作が、シネマアイリスで上映されました。
<オリジナルグッズ取り扱い>
テーオーデパート、函館市芸術ホール、画廊一花、中島れんばいふれあいセンター、あうん堂ホールで、ショコラブルー(プティ・メルヴィーユ製オリジナルチョコレート)、フェルトストラップ、クリアファイル、タンブラーなどのオリジナルグッズを取り扱い。あうん堂ホールオンラインショップでは現在も取り扱いを継続していただいています。
<インターネット・ライブ配信>
世界自閉症啓発デー in Hakodate公式YouTubeチャンネルから当日の動画をご覧いただけます。
DAIGOマジックショー&公開凸凹座談会「障がいを生きる。楽しく生きる。」(3月29日)
道南で活躍するマジシャンのDAIGOさんがオンラインで鮮やかなマジックを披露。びっくりしたり手に汗を握ったりのドキドキの30分の後は、京都、音更、函館を結び、発達障害専門誌「きらり。」の編集長で発達障がい当事者の朝倉美保さん、ライターで発達障がいを持つお子さんの保護者でもある美濃羽まゆみさん、北海道自閉症協会道南分会の副会長を務められてきた道下康子さんの3名によるオンライン座談会をお届けしました。
ちかこ先生のわくわく☆サイエンスショー&五稜郭タワー・ブルーライトアップ点灯式(4月2日)
サイエンスサポート函館科学楽しみ隊の井上千加子先生とサワダサオリさんの出演で「空気の力」を体験する実験の数々をオンライン配信。そして毎年恒例の五稜郭タワー・ブルーライトアップは名古屋地域とのコラボレーションでオンライン配信を行いました。
<インターネット・オンライン企画>
第7回自閉症啓発デー・アート展オンラインギャラリー
アート展に出品されたほぼすべての作品をオンラインギャラリーでご覧いただけます。