世界自閉症啓発デー函館地域実行委員会は、毎年4月2日の世界自閉症啓発デーに、自閉症をはじめとする発達障がいについて、地域の皆さまに知っていただくための啓発活動を企画・運営しています。
2007年の国連総会で、4月2日を「世界自閉症啓発デー」とすることが決議され、シンボルカラーをブルーとし、“見えない障がい” 自閉症の正しい理解を広めていく取り組みが世界規模で行われるようになりました。わが国でも2008年に、世界自閉症啓発デーの日本実行委員会が、関係省庁や諸団体により組織され、その後、全国各地でシンポジウムの開催やランドマークのブルーライトアップ等、様々な啓発活動が行われています。ブルーライトアップに協力してくださる施設は年々増加し、近年、日本国内では毎年200か所以上におよんでいます。
当地道南では2012年に実行委員会を結成いたしました。皆様の多大なお力添えをいただいて、2014年から五稜郭タワーのブルーライトアップが実現しています。日本各地のブルーライトアップの中でも、ひときわ美しいライトアップだと申し上げても過言ではないでしょう。
2020年以降は新型コロナウイルス感染症の影響で多くの会場イベントを中止せざるを得ませんでした。それでも私たちはただ諦めるのではなく、展示などの感染リスクの少ないイベントについては万全の対策で開催を継続したほか、インターネットによるライブ配信やオンラインギャラリーなどの新たな試みに挑戦し、現在までYouTubeチャンネルの累計再生回数は2万回を超えています。2024年には、対面イベントもコロナ禍以前のレベルを超える規模での開催となり、危機をチャンスに変えてさらに前進を続けています。
障がいのある人たちをはじめとするマイノリティーの人たちが豊かに暮らせる地域を目指すことは、どんな人も一人ひとりが大切にされ、幸せに暮らすことができる社会の実現の第一歩です。今後も地域の様々な方々との繋がりを広げて、活動を継続していく所存です。今後とも、ご支援のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。