2024年イベントの報告書を公開しました。
2024年の世界自閉症啓発デー in Hakodateは、コロナ禍の影響を残しながらも、過去最大となる18の会場と21の協力飲食店で、約50にのぼる多彩なイベントを開催することができました。また、会場でのリアルイベントに加え、コロナ禍を契機に始まったオンラインイベントもさらなる充実を図り、多くの皆様に、自閉症や発達障害について関心を持っていただく機会を提供することができました。
今回は、世界を舞台に活躍されているアーティストのペトロアンドヨゼフ(田川誠さん、深澤慎也さん)をお招きし、6 m×1.8 mという大きな紙に子どもたちが思い思いに描いた絵を、一つの大きなアート作品として仕上げるという新たな企画を実施しました。また、昨年始まったファッションとビジネスという分野をさらに発展させ、トップデザイナー鶴田能史さんが障がいのある子どもたちのアート作品をもとにデザインした商品の展示・販売とともに、地元で活躍する障がいのあるアーティストたちの作品の販売にも取り組みました。さらに、これまでは関係者が中心だった「Blueの音楽祭」の出演団体を公募するという初めての試みに挑戦し、人気企画の一つであるアート展示では、道南在住の自閉症の画家、佐久間智之さんの個展を初めて開催いたしました。
これらの他にも、料理教室、e-Sports、子ども食堂、キットパスを使ったお絵描き、ハンドマッサージなどの新たな企画を数多く開催し、ユニバーサルスポーツ企画を拡大・充実させ新たな会場で実施するなど、恒例となったイベントもそれぞれに趣向を凝らし、できる限り幅広い方々に関心を持っていただけるよう、工夫しながら企画内容を発展させることができました。
この報告書は、私たちのそんな取り組みのこの一年の軌跡を記したものです。今年も多くの皆様に手に取っていただき、私たちの活動へのご理解と応援をいただければ幸いです。